【おそらくは地上最後のロータリーターボ】RX-7と過ごした日々

RX-7(FD-3S)と過ごした日々のことをまったりと書いていくブログです。


◇番外編◇ボルボXC40~日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞車の衝撃(総評)

さて、ボルボXC40についての総評です。ここでは最初に書きました通り「総合的な走り」について触れ、そのまとめとしたいと思います。

 

まず最初に、その走りで一番衝撃を受けたのは、生粋のスポーツカーであるRX-7から乗り換えて、全く違和感を感じなかったことでした。

 

もちろん、サーキット走行などでタイムを削るような走り方には向いてないでしょうし、そういう面ではRX-7とは比べるべくもありません。しかし、一般的に語られる「スポーツ走行」レベルであれば十分以上に可能、それをこなせるパワーソースと足回りを有しています。

 

これは、すごいこと…というよりはむしろ脅威です。SUVという極めて実用性が高い車で「スポーツ走行」もできるということであれば、大多数の人、いわゆる「ガチ勢」を除けばスポーツカーを選択する必要性がないのですから。

 

そして、衝撃を受けたことがもう一つ。それは、走りだけではなく、人が操作・接触する部分についても、RX-7から乗り換えるにあたって全く違和感を感じなかったことです。

 

普通、どんなに良く出来た車であっても、初めて乗る時にはシートポジションが合わせづらかったり、アクセル・ブレーキのタッチや踏力が合わなかったり、ステアリングの角度や距離が合わなかったり…。そんな微妙なストレスを抱えながらのドライブになってしまい、多少なりと緊張を強いられるものです。

 

しかし、この車にはそれが全くありませんでした。

 

これは、XC40の操作系などがRX-7に似ている、という意味ではありません。おそらくは、どの車から乗り換えても同じ感覚を味わうはずで、そういった緩さというか、懐の深さを備えているのです。ある意味、シートポジションなんて適当に合わせたってちゃんとドライブできてしまう…こういった凄さが、ご理解いただけるでしょうか。

 

で、これが走りの良さとどう関係あるか、という話ですが。 

 

結局のところ、走りの質が良いからいい加減な運転姿勢…とまで言っては言いすぎですが、そういった状態でも安心して運転できるんですよね。これがコーナーで大きめのロールが出たりおかしな挙動が出るようなら、たちまちあわてて姿勢を正したくなりますので。

 

最後に、この車…XC40についてネガティブに感じた点を一つだけ。

 

それは、交差点を左折する途中で横断歩道の前で停止し、少し急加速で再スタートしようとした時のこと。左にかなり深くハンドルを切り込んだ状態でしたが、いつもRX-7でやるようにアクセルを深く踏み込んで車を押し出し、動き始めてから軽くなったハンドルを戻す、という動きをしようとしたのですが、この車の場合はエンジンから「ガララララ…」というけっこう勇ましい音を立てただけで、前に進もうとはしませんでした。

 

四駆で起きると言われる、タイトコーナーブレーキング現象…?このあたり、私は四駆に詳しくないので原因が何だったのかまったくわかりません。が、この車に乗る場合は、ブレーキを緩めて車が進み始めたら素早くハンドルを戻し、それからアクセルを深く踏み込む、が加速する場合の作法のようです。ん…?急加速のための作法って。。

 

次回は、このXC40に乗ってみた経験を踏まえて、今この時代にRXー7に乗る意味をあらためて考えてみたいと思います。

 

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T4モメンタムのフロントマスク