2019年9月3日。RX-7と走る最後の日、ホテルのチェックアウトはかなり遅い時間になりました。
理由は、最後の目的地である「千里浜なぎさドライブウェイ」を走り終えれば、RX-7と過ごした日々が終わりを迎えてしまうから。
なので、ホテルの部屋から窓外に見える能登の静かな海を長時間ぼーっと眺めていたのですが、いつまでもそうしているわけにもいかず、、、チェックアウト時間ぎりぎりになって、ようやく目的地に向かう決心をしたのでした。
とは言ったものの、その時刻はもう既に午前10時近く。ホテルがある能登半島東側から西側の千里浜まで走るには、それなりの時間がかかります。到着した頃にはもうお昼が近かったので、道の駅「のと千里浜」で先に食事をすることにしました。
「のとししハンバーグ」と「のとししカレー」。どちらもリーズナブルで美味しかったのですが、サイトを見たらハンバーグの方はもうメニューから外れていますね…。
印象に残ったこの2品、RX-7で行った最後の食事になりました。
「千里浜なぎさドライブウェイ」に到着しました。
空は曇天。しかし、3年前に走りたくて走れなかったこの場所に、ようやくRX-7と共に来ることが出来ました。
動画も少し撮影しています。急遽決めた一人旅だったので、走行シーンを外から撮影した映像がありませんが、RX-7と自分だけで過ごせたことを考えると、これでよかったのだと思います。
スポーツカーで砂浜を走る…。おそらく、今後の人生では2度と経験することがないでしょう。帰りの高速道路で、路面が冠水するほどの豪雨に見舞われたことも印象的でした。付着した塩分をすべて洗い流すように、タイヤが跳ね上げる雨水がずっと激しく車体下部を叩きつけて。雨は、きっと涙雨でもあったのだろうと思います。
2日後の9月5日。買取業者に引き取られたRX-7は、それ以降消息が不明です。売却後、中古車検索サイトを見ていましたが、数少ないATのRX-7の中にあって、かつての愛車が掲載されることはなく。展示後すぐに買い手がついたのか、それとも今もどこかで眠り続けているのか…。次のオーナーに、大切にされることを願うばかりです。
以上、本ブログ「RX-7と過ごした日々」完結です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
2020年6月20日 ろいど