車高調整式サスペンション、通称車高調。
今回こういった話をすると、このブログも急にチューニング感が増してくるような気がします(気のせい)。
そんな話はさておき、以下の記事で車体とタイヤの間に発生したすき間に大きなショックを受けていた私。
半年ほどの間、掲示板で色々な方にアドバイスをいただいたり素人なりに本を読んで調べたりした結果、ついに車高調の導入に踏み切ることにしました。
選んだサスペンションは、「TANABE SUSTEC PRO S-0 ソフトKIT」。車高を下としながらもスポーツ走行時の性能の高さと乗り心地の良さを損なわないというのが売り文句の、当時の私の希望を叶えるサスペンションです。
購入および取付をお願いしたのは、いつもの量販店。この頃はまだチューニングショップの門を叩いたことがなかった私が、唯一頼みにしていたお店です。
長い作業時間ののち、無事に交換を終了。その日のうちに高速、山道、街中を織り混ぜながら約300キロを走行。速度は抑えめにし、まずはサスペンションに自然な走行負荷をかけて馴染ませます。
そして、 車を駐車場で寝かせること1週間。
仕事で車に乗る機会がなかった私は、次の週末の夜、満を持して某峠道を走りに行きました。攻め込んでタイムを削るようなことをするつもりはありませんでしたが、やはりサスペンションの動きを見るためには、連続するコーナーが多い場所でなければ、ということで。
ところが。
10分、20分と走り込んでいくうちに、私の表情が曇っていきます。その時の感想を率直に言えば「何これ…走りにくい」。
これは、製品に対する絶対評価や世間一般の評価ではなく、あくまで個人としての評価になりますが…このサスペンション、スポーツ走行を目的として購入した私にとっては、かなりがっかりな結果となりました。
当初の目的通り車高は下がりましたし、製品の宣伝文句の通りに乗り心地も犠牲にはなっていません。しかし、とにかく走りにくい。その理由を確認するため、峠道を何度も往復して走り…3時間ぐらい経ったところでようやくその理由が見えてきました。
ざっくりと結論を言ってしまえば、ダンパーとスプリングのマッチングが良くなかったという事実と、チューニングパーツというものを正しく理解していなかった私自身の問題。
この結論についてはそれぞれ説明が必要ですが、少し長くなりそうですので次回以降中編、後編の二回に分けて、自分なりに理解したことを書きたいと思います。