突然ですが、以前私は夜道を運転するのが得意でした。
それは地方の大学に在籍していた頃、生活費の足しにするため家庭教師をしていたことに理由があります。
なにぶん田舎のことゆえ、家庭教師に行くための移動手段は原付か車ぐらい。実家の車買い替えで廃車になる寸前だったトヨタスプリンター(昭和53年式1300cc)を譲り受け、それでいくつかの家庭を訪問していたわけですが…田舎すぎて、夜に走る道のほとんどが灯り一つない農道。往復60キロを超える訪問先もしばしばあり、自然と夜の運転に慣れてしまったのです。
かつて、ル・マン24時間耐久レースで、夜の時間帯に他を圧倒する走りを見せた土屋圭市さんが言っていました。オレはいつも夜に峠を走っていたから、夜の方が走りやすいんだ、と。
それを聞いて私は、うんうんわかる、と頷いていたものです(違う)。
しかし、そんな話も昔のこと。就職してからの私は休日だけ車に乗るようになり、自然と昼間時間帯の運転が増え、視認性の悪い夜の運転を苦手に感じるようになっていきました。住んでいた場所が田舎から都市部になり、夜の運転環境が変わってしまったことも理由に挙げられると思いますが。
そんなわけで、「少しでも夜の運転を楽にしたい」という思いから交換したパーツが、今回取り上げたヘッドライトとフォグランプのバルブです。
ヘッドライト用:PIAA SUPER PLASMA BULB(H4)
フォグランプ用:PIAA SUPER PLASMA BULB(H3)
当時はLEDどころかHIDも一般的ではなかった時代でしたので、バルブを交換することがライトを明るくするほぼ唯一と言って良い手段でした。それでも、リトラクタブルヘッドライト特有の光量の乏しさを改善する効果は劇的で、交換後は運転がずいぶん楽になったものです。
何より、ちょっと黄ばんだようにも見えたライトの色が、青白く見えるようになったのがカッコいい!
ただ、この PIAA SUPER PLASMA BULB。ヘッドライトは比較的長持ちしたものの、フォグランプの方は保証が切れて間もない1年半ぐらいで左右両方とも切れてしまい、あえなくお払い箱となりました…。
⇒2002年5月18日/走行16,784キロ、PIAA XTREME FORCE BULB(H3)に交換。
短命で終わったにも関わらずまた同じPIAAを選んでいるあたり、当時はつくづく
ブランドイメージ先行でパーツを決めていたんだなーと思います。…今もあまり
変わらないか。